春の症状 その2

イライラ

こんにちは、漢方薬舗安穏の東井です。

3月末から暖かくなりはじめ、今日から4月になりました。桜もちらほら散りはじめています。

本日は、『春に起こる症状 その2』についてお話します。

春は発生の時期といいまして、暖かくなり草木の芽が出始める時期。人間も暖かくなると外に出たくなり、半袖を着て汗をかいてみてたくなる時期です。

『その1』でも書きましたが、体の中には『陽気』という温める力があり、温める力が多くなると汗をかいたり活動的になったりして、出かけたいと思うようになるわけですが、もともと体の中の『陽気』が多い方もおられます。そんな方は、春の暖かさと体の温かさがバッティングして、体の中に巡る『陽気』が増えてしまい、そうなった時に出てくる症状の一つが『イライラ😠』なんです。

イライラ『イライラっ😠』としてしまうとどうなるかといいますと、行き過ぎた方は暴力、暴言、じっとできない、その他、ネガディブな部分が出てきます。やり場のない怒りと言えばいいでしょうか。胸のあたりがざわざわする感じです。

4月は、学校が始まったり、新入社員となり社会人として新しいスタートをきられる方もおられますが、5月は、よくいわれる『5月病』なんかがそうですが、暑くなることで『気』が頭に上昇し、不安が強くなったり、いろいろ考えて夜寝られなくなったり、ということが起こる時期なんです。これらを東洋医学でいう『気逆』といいます。本来、体の下にある『気』が上に逆行するんですね。

「ぬおおおおおお!こんにゃろー---お!」😠的な(笑)💦

例えば、昔のことを思い出して、ふと『イラっ😠』としてみたり、フラッシュバック的に何十年前の出来事がさも最近の出来事のように思え『イライラ😠』したり、不安に駆られたりといった状態です。周りは誰もそんなことを思っていないのにも関わらず、自分の中でネガディブな感情が出てきて何もできなくなったり、新しい学年になり先生が変わり、クラスが変わり、環境が変わるといった状況から不安になり登校拒否、社会人の方であれば出社拒否なんていうことも起こります。不安とストレス

これらの状態を東洋医学では『気逆』といいます。『気逆』を抑えるのに精神科に通われる方もいますが、おそらくいただかれるお薬は、飲むとやや眠たくなり、不安になる際に出るホルモンを取り込まないようにして、不安な気持ちを抑えるお薬などですね。例えば、軽いリーゼ、作用が強いデパス、ハルシオンなどです。

東洋医学では、鍼灸、漢方、養生を通して逆行した『気』を正常な元の状態に戻し、気持ちが安定して自然に生活が送れるように 施術 または 投薬を行い、『気』を下降させ、精神の安定を目標に治療していきます。

鍼灸や漢方を使うと、精神が落ち着き、焦ったり不安になったりすることが少しずつ減っていきます。

漢方にも様々な漢方があり、その方の証(しょう)に合わせた投薬が必要になります。証(しょう)とは病名のような物です。その方の証(しょう)に合わないと、一概に「OOの漢方がいいですよ」と、この場でいくら言っても効かない場合もありますので、ここでは書かないようにします。みてもいないのに証(しょう)は決められませんので。回復ただし、証(しょう)を合わせて投薬すると、たちまち気分や心は元の元気な状態になっていきます。

また、思い(考え)すぎることにより、喉に何か違和感を感じることもあります。不安になり、病院で調べても「何もないですよ。」と、言われる方もこの時期には多く来院されます。

これも、『気』が巡らない為に起こる『気鬱(きうつ)』という状態で、『陽気』が停滞し鬱々と『気』が晴れない状態になり、「喉に何か詰まっている!!魚の骨??診てもらっても何もない、、、。いや、ある!絶対ある!」といった感じで、不安を募らせていかれます。このことについては、またの機会に書きたいと思います。

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